株式会社 篠原設計

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2014.07.10

宙に浮く真岡高記念館 耐震工事珍しい「揚げ家工法」
当社、耐震設計・監理業務を受注

12月3日 朝刊

耐震工事の様子

 【真岡】真岡高の敷地北側にある国の登録有形文化財「真岡高記念館」の耐震工事が本格化し、現場では建物が“宙に浮く”珍しい光景が見られる。建物を傷付けないよう、ジャッキで建物全体を持ち上げて基礎を工事する特殊な工法を用いているためで、工事関係者によると「確かになかなか見られない工法。毎日のように訪れて進捗状況などをカメラに納めている人もいる」という。

 同記念館は東日本大震災後に実施した耐震診断で耐震不足と診断され、使用が禁止された。「真岡高のシンボル」の将来を危惧した同窓会が耐震工事の実施を提案し、同窓会副会長で大塚商会創業者の大塚実さんが工事費約1億4千万円を寄付。ことし7月に着工した。

 工事は、石製の基礎や土台の木材の傷みが激しかったことから、建物全体を32台のジャッキで持ち上げる大掛かりな「揚げ家工法」を採用。建物は現在、枕木やH溝を挟んで約2メートル浮いた状態で、基礎のコンクリート化などが行われている。今後は枕木を徐々に減らし、今月10日前後に“着地”する見込みだ。耐震壁の設置や柱に補強を施すなどし、来年2月に完工する。

下野新聞掲載記事